主人公の今昔。。

 こんばんは。。昨日は朝からリーマン予想のTVを観たら頭がフリーズしたmartです。。爆


 素数の法則を超え、この世の万物の理論まで導くと期待している数学の超難題の予想。。

 とっても面白いんですけど、朝から観るモノではありませんでした。。汗

 おかげで、昨日から今日まで頭がクルクルしてました。。笑

 

 さて、最近のニート生活では映画や音楽に劣らず、本も読みまくっているのです。。

 実家に戻ってきてから、日本の純文学と現代文学を交互に読んでおりまして、面白い作品つまらない作品色々あるんですが、一応手を付けたモノは最後まで読み切っています。。


 純文学は片っ端から読んで、最近やっと一通り読み終えました。。

 ただ、1つ読めなかったのが

たけくらべ      樋口 一葉


 文章が暗号のよーな日本語で意味が理解不能。。(明治時代だそーです。。)

 よく本でもドラマでもタイムトラベルモノの作品ってありますが

まず言葉通じねーんじゃね??


 と思ってしまいます。。(今もドラマでやっていますが・・汗)


 さて、人気の純文学を一通り読んでみたんですけど、ほぼ全ての作品に共通点があることに気づきました。。

 それは、という観念が出てくる。。

城の崎にて 志賀 直哉


 は死と生の境界を描いて、今の自分が生きていることを問いかけていますし

蟹工船   小林 多喜二


 は極限状態での生を描いて、人が生きるということとは??というのを問いかけています。。


 それと、もう1つの共通点。。

主人公が根暗。。


破壊      島崎 藤村


暗夜行路    志賀 直哉


人間失格    太宰 治


金閣寺     三島 由紀夫


 上に挙げたのは全て男性が主人公なんですが、限りなく暗いんです。。

世の中は絶望に覆い尽くされている!!

 と叫ぶがごとく、深い深い闇を心に秘めているのです。。

 慢性的な心の病みたいな感じで、読んでるこっちが萎えてきて、ドロドロしたモノに引きずりこまれそーになります・・汗

 人間失格金閣寺は戦後しばらくして書かれた作品なのですが、僕の中で、戦後の日本って結構イケイケな雰囲気だと思ってたんですよね。。(どちらも、作者は自殺しておりますが・・汗)

 バブルがピークとは言え、時は国家所得倍増計画とかいう有り得ない政策が実現してしまうよーな時代。。

そんな明るい時代に生きる主人公たちはこんなに根暗だったのか!?

 って・・


 これに対して、現代文学は突発的に変身する主人公ってのが多い気がします。。

 殺人鬼にしても天才的な探偵でも、極端にその箇所だけ異常。。

 もしくは、昨日まで普通の世界に住んでいた人間が○○な世界に陥れられたら・・


 なので、見かけは普通の社会生活してても、明日は何してるか分からないみたいな設定が多いと思います。。

 思うに昔に比べて、天才の人数は減って、根暗な人間が増えたよーな世の中に見えるのだけど、不思議なモノです。。

 そんでも、まだまだ読書家とはとうてい呼べるレベルではないので、これからもっともっといろいろなジャンルの本を読んで研究していきたいと思います。。