費用便益分析。。
こんばんは。。久しぶりにまともな雨が降った神奈川県田舎町のmartです。。
ここは神奈川県西部の田舎町なのですが、今は雨は降っていません。。
夕方のニュースで何度も隣町の名前が出て来たんですが、一向にうちの町は読まれない・・涙
自分が生きてきた中で、渋滞情報でしか読まれたことがないかもしれないな・・爆(高速道路のインターがあるので。。)
ともあれ、一時は結構な雨になったモノの特に被害もなく、良かった×2。。
さて、今日はそんな災害でもよく使われる、被害総額のお話。。
最近、少し話題になってるマイケル・サンデル教授と言う方をご存知でしょーか??
半年ほど前に大学史上初めて、授業がテレビ放映されました。。
日本ではN○Kで放映されており、1回の放送で1時間。。
30×2コマ分、計12回放送されました。。
授業では身近な例を哲学的視点で切り込んでみよーというアプローチの仕方で、僕みたいなド素人でも楽しんで観れました。。
その中の1コマで功利主義をテーマにした例題がありました。。
という少々極論めいた考え方です。。
これを一言で言うと
効用の最大化。。(効用=ハッピーな感じ)
これを議論するためにある例題が提示されました。。
実際にアメリカで起きた話です。。
ある自動車会社が小型車を売り出した。。
当時この小型車は安価で非常に人気があった。。
しかし、1つだけこの自動車には欠点が・・
燃料タンクが車の後部についているため、後ろから衝突されると燃料タンクが爆発してしまう可能性がある。。
リコールして、燃料タンクに保護シートを取りつければ、そのリスクは減少する。。
しかし、自動車会社は前もって、この危険性を知りながら、ある考え方により、リコールを実施しなかった。。
その考え方とは
全ての事やモノ・人にまでも定量的な価値をつけ、秤にかける
という手法。。
この場合
これらを仮定して、比べてみると、遥かにリコールを実施しない方が安かった。。
この計算を根拠に自動車会社はリコールを実施せず、この問題を看過しました。。
結局、裁判になり、↑の費用便益分析をしたメモが見つかり、自動車側は多額の和解金を払うことになりました。。
さて、このお話の論点は
人の命をお金などの一定の価値基準を当てはめることができるか??
ということ。。
生命倫理の観点から、そんなことあってはならないとは思うんですけど・・
それに近いことが、昨日、日本の政府が実施しました。。
確かにこれは↑の自動車会社の例とは違い、直接的に1人の人間の命に値段をつけたワケではないのですが、経済的損失って・・
ある意味、こちらの方が残酷だと思うのは僕だけでしょーか??汗
1人の人間が生きている間、成人~定年まで働いて、お金を稼ぎ、それをいろいろな財やサービスに利用し、その利益でまたどこかの企業が儲かり・・
と、これで経済の循環が成り立ち、引いてはこの世界が回っているんですけど・・
今は中国に抜かれてしまいましたが、それは偉業と言っても決して、過言ではないことでしょー
しかし、逆にいうと、中国に抜かれたというのは日本の経済が鈍化した。。
つまり、市場原理主義の限界点という証拠なのではないでしょーか??
そして、ここまでやっと解り始めたことが・・
豊かになれば、幸福になれる。。
という、今までの日本の経済成長を支えてきた考えが実は幻だったということ。。
それを世界で一番、解っているのって今の日本だと思うんです。。
それでも、全てをお金に置き換えよーとする日本人って・・
なんで、単純に命を救おー!!って考えられないんでしょーかね~??
確かに市場原理が働かないと、世の中が成り立たないのは解ります。。
みんなが善意のボランティアにでも目覚めない限り、労働→対価という図式は崩れないと思います。。
でも、国会1日当たり100万円掛るとか言ってますが、人の命は1日80人以上、自ら命を絶っているのですよ??
それを悠長に代表選とか分裂とか起訴回避とかなんかいろいろ言ってますが、そんなことしてる暇あるなら、もうちょい世の中が良くなることやってくれ。。
少なくとも、自殺者の数を減らすことは世の中を良くすることのハズだ。。
政治家ってのは頭いいハズなんだから、なんか思いつかんのかね??
頭を使うベクトルが違うんかね??
思いつかないなら、思いつく人がやってくれんかね??
でも、思いつく人ってのは人の命をお金に換算するよーな人じゃダメですよ~!!