S&Mシリーズ完結!!
こんにちは。。初めてタスクバーの表示のグループ化を解除できたmartです。。
今、PC立ち上げて、いつものよーにIEウィンドウ×3開いたら、IEってグループでタスクバーがまとめられて、無性にイラっとしたので、知恵袋で調べました。。
今までも何度かイラっとしてたのですか、どーにも1人じゃ解除の仕方が解らなくて、放置しておりました。。
やっぱり、困った時は人に教えを乞うモノですね。。
さて、今日レビューを書く本も事の発端は同期から聞いたおすすめの本でしたね。。
当時、理系ミステリーを追い求めていた自分は東野 圭吾の
に大満足していたのですが、その感想を同期にしたところ、もっともっと本格理系ミステリー小説があると聞きまして、紹介されたのが
それが、この作家さんとの初めての出会いでしたね。。
とうとう、このS&Mシリーズ読み終わりました。。
最後の1冊は
有限と微小のパン。。
うん。。シリーズ史上最長の物語で、実に最終回っぽいお話でした。。
まさか最後にあの人が出てくるとは・・
ホントにいろいろな名前と顔を持った人だ。。笑
こーして書いてみると、まるで怪人二十面相ですね。。爆
そーいえば、25歳で読んだ真賀田 四季博士の存在は子供の時読んだ怪人二十面相ととっても似通ってます。。
こんな天才・超人はお話の中だけ。。
でも、今回の有限と微小のパンの最大の命題はヴァーチャルと現実の曖昧さ。。
これを極限まで突き詰めたというのがお話全体で読み取れました。。
3人の人間が殺されていく最中に
金子君が言って、国枝先生がいい意見と評したあのセリフ
そんなこと言ったら、このパークの入場者全員がキャラクタだし、もっと大きく見れば、人間の社会だってゲームになる。。
というのを聞いた時に
なんか、殺されるためにこの本に出演してる。。
っていう感覚に襲われたんです。。
そして、演出やヴァーチャルの話で虚構と書かれた時に
この本に出てくる人はこの本を読む人を楽しませるためにロールプレイングをしている。。
っていう考えになって、大体のことが解りました。。
この本のトリックとこの本のテーマが。。
でも、刑事さんはいかんよ~!!笑
四季博士の存在形態も実像を想像してたけど、あの部屋にはいなかったし、AIかと思ったら、お隣さんだったし。。爆
それさえなければ、結構いい線まで言ってたんですけどね~
そんなワケで今回も裏を衝かれてしまいました。。涙
でも、うん。。最後らしー終わり方だった。。
実は自分としては犀川先生と萌絵ちゃんの2人が結末にやってくると思ってたんですけど、最後が四季さんとは・・
これは森 博嗣の意地なのか!?笑
と勝手に想像してみたり。。
さて、これでS&Mシリーズ完結です!!
と言っても、もう1回最初(すべてがFになる)から読み返してもよーかなと思ってるんですけどね。。笑
う~ん全部読み終えて、一番良かったのは・・
かな~
なんか、あの
事件は那古野で起きてるんだ~!!
って感じが好きでした。。笑
で、一番美しかったのが
でしたね。。
あの無我の匣と天地の瓢のセットには感動してしまった。。
S&Mシリーズで人が死ぬことに関して、唯一美しーと感じた一作です。。
そして、最後に・・一番結末に驚いた一作が
あれを読んだ時にイカに自分の読み方が偏っているかというのに気付かされました。。
そう、本と言うのは主人公がいて、その目線から描かれた(発信された)情報が全てなのです。。
これを見事に覆してくれたのがこの本でした。。
もう、読み終えた後、悔しくて×2
杜萌め~!!
って。。笑
この本で、本の読み方が変わりました。。
だから、今回の有限と微小のパンでも本の世界という俯瞰した視点で読めたのだと思いました。。
そして、全作品を通して自分の考え方が変わりました。。
何が??と言いますか・・概念。。笑
うん。。読んだ人なら分かると思うんですけど、森 博嗣の作品ってミステリーのクセにとっても哲学的なんですよね。。爆
抽象と具体・ミクロとマクロ・虚構と現実のスレスレを描こーとしていて、それらを殺人に限らず、コンピュータやマジック、模型や建築などを例にして、切り込んでいくのです。。
とっても、概念的で正直、時々同意しかねるところもあるのですが、それでもあそこまで概念を言葉に還元できるというのはズバ抜けた能力なのだと感じます。。
そこから創造された思考や嗜好・指向などを自分が1mmでも汲みとって、自分のそれらをヴァージョンアップさせて、私生活でアウトプットしていく。。
そんなことを実現させてくれる不思議な本でした。。
おかげで、最近自分無口になった気がしますけど~笑
実は出力を制限させる力もあったのかもしれませんね。。爆
そんなワケで
S&Mシリーズありがとう。。
犀川先生、萌絵ちゃんはいつまでもお幸せに。。
四季先生、早く自首してください。。笑